リトアニア料理15選|東京で食べられるお店もご紹介します

こんにちは!オグです。
リトアニア料理について、次の疑問に答えます。
- どんな料理なのだろう。特徴を知りたい
- 代表的な料理や国民食など、具体的な料理を教えて
- 東京でも食べられるかな
そんな方に向けて、本記事では、
本記事の信頼性:
- リトアニアに行き、本場の料理を食べています
- 休日だけで年間365軒以上の東京にある海外グルメを開拓
- 海外グルメの専門家としてTV・ラジオ出演・記事執筆
- 70ヶ国以上に渡航し、現地の料理を開拓
- 東京で食べれる世界100ヶ国の料理をまとめたkindle本を出版しています
- リトアニア料理に興味が湧き、食べてみたくなります
- 知らない料理に触れることで、ワクワク感や週末の外食で楽しみが増え、日常が豊かになるでしょう
- 料理を通じてリトアニアの文化に親しむことで、親近感が湧き、行ってみたいと思うようになります
ジャガイモが主役!素朴なリトアニア料理

リトアニア料理 3つの特徴
- 素朴でボリュームたっぷり
- ジャガイモが主役
- 発酵・保存食品文化
素朴でボリュームたっぷり
リトアニア料理はパンやジャガイモ、肉類、乳製品を使った食事が基本です。質素だけどお腹にたまります。
ジャガイモが主役

ジャガイモはリトアニア料理の要
ポーランドやベラルーシ、ロシアの料理と共通する部分も多く、すりおろして使うのが特徴的です。
すりおろしたジャガイモでひき肉を包んだ団子料理「ツェペリナイ」はよく知られています。
発酵・保存食品文化
寒冷地で冬が長いため、保存食文化が発達しました。
具体的には、黒パン(ライ麦パン)や発酵乳製品(ケフィア、サワークリーム)などです。
このような特徴が生まれた背景は次の通りです。
- 寒冷で長い冬:栽培できる作物が限られており、ジャガイモ・ライ麦・ビーツ・キャベツなどの寒さに強い食材が主要となりました
- 地理と歴史の影響:ポーランド、ロシア、ドイツなど、過去に様々な国に支配されたり連携した歴史から、料理にもそれぞれの文化が影響しています
- 農民文化と保存食:農民の食文化にルーツをもち、発酵など長い冬を乗り切るための保存技術が料理に深く根付いています
代表的なリトアニア料理15選
- シルケス・サロトス (Silkės salotos):ニシンのマリネを使ったサラダ
- シャルティバルシチャイ(Šaltibarščiai):ビーツの冷製スープ
- バロニーナ・スリバ(Baravykų sriuba):キノコのスープ
- キビナイ(Kibinai):肉や野菜を詰めたパイ
- カルドゥヌイ(Koldūnai):ひき肉などを包んだ水餃子
- ケプタス・ヴァルシュケース・スーリス(Keptas varškės sūris):焼いたカッテージチーズ
- ツェペリナイ(Cepelinai):すりおろしたジャガイモでひき肉を包んだ団子料理
- ジマイチュ・ブリナイ(Žemaičių blynai):ジャガイモのコロッケ風パンケーキ
- クゲリス(Kugelis):ジャガイモのグラタン
- バランデーリ(Balandėliai):ロールキャベツ
- キエヴォ・コトゥレタイ(Kijevo kotletai):チキンカツレツ
- スクティナイ(Suktiniai):肉のロール巻き
- ジュマ・ドゥオナ):ライ麦パン
- シャコティス(Šakotis):トゲトゲとした見た目のケーキ
- メダウス・トルタス(Medaus tortas):蜂蜜のケーキ
ニシンのマリネサラダ(シルケス・サロトス)

ニシンのマリネサラダ「シルケス・サロトス」
脂の乗ったニシンの滋味深さと、ポテサラのようなコクを感じました。
ビーツの冷製スープ(シャルティバルシチャイ)

ビーツの冷製スープ 「シャルティバルシチャイ」
鮮やかなピンク色が特徴で、夏によく食べられます。夏の風物詩と言えるでしょう。
見た目とともにビーツの甘い風味が、爽快感・清涼感を与えてくれます。
キノコのスープ(バロニーナ・スリバ)z

キノコのスープ「バロニーナ・スリバ」
リトアニアでは秋の味覚として親しまれています。豆や野菜など具沢山で、スープと言いつつボリューム満点です。
写真のようにパンの中をくり抜いてスープを入れたのをよく見かけます。パンは残すのが普通です。全部食べようものなら、お腹が破裂してしまいますので。
肉や野菜を詰めたパイ(キビナイ)

肉や野菜を詰めたパイ「キビナイ」
トラカイ地方の郷土料理です。
トラカイ城は世界遺産であり、有名な観光地としても知られています。首都「ヴィリニュス」から日帰りもできるので、ぜひ足を運んでみてください。
ひき肉などを包んだ水餃子(カルドゥヌイ)

ひき肉などを包んだ水餃子「カルドゥヌイ」
ムチムチとした食感で、ロシアの「ペリメニ」やポーランドの「ピエロギ」に似ています。
スーパーの冷凍食品コーナーでも並んでいたような。
焼いたカッテージチーズ(ケプタス・ヴァルシュケース・スーリス)

焼いたカッテージチーズ「ケプタス・ヴァルシュケース・スーリス」
外は香ばしく、内はとろとろモチモチです。焼くことでチーズの濃厚さ・クリーミーさが増し、一層おいしく感じました。
カッテージチーズはリトアニアで主要な乳製品の1つで、さまざまな料理で使われます。
すりおろしたジャガイモでひき肉を包んだ団子料理(ツェペリナイ)

すりおろしたジャガイモでひき肉を包んだ団子料理「ツェペリナイ」
リトアニアの国民食です。名前はドイツの飛行船「ツェッペリン号」に由来するとか。
とてもずっしりしており、サイズは小さくてもお腹いっぱいになります。
お腹にエネルギーを蓄えて、寒い冬を乗り越えるには最適の料理と言えるでしょう。
ジャガイモのコロッケ風パンケーキ(ジマイチュ・ブリナイ)

ジャガイモのコロッケ風パンケーキ「ジマイチュ・ブリナイ」
何とも興味深い料理です。コロッケなのか、パンケーキなのか。
個人的には「ハッシュポテト」に近い印象をもちました。パンケーキよりも密度が濃く、お腹にたまります。
ジャガイモのグラタン(クゲリス)

ジャガイモのグラタン「クゲリス」
すりおろしたジャガイモをベースに、玉ねぎや卵、牛乳などを混ぜて焼いた料理
外はカリッと香ばしく、飴色になった玉ねぎの甘味が光ります。中はしっとり、旨味も感じられて、単なるポテトとは一線を画していました。
ロールキャベツ(バランデーリ)

ロールキャベツ「バランデーリ」
キャベツの葉でひき肉と米、玉ねぎを包んで煮込んだ料理です。
トマトソースの酸味とサワークリームのまろやかさ、茹でたじゃがいも(付け合わせ)のホクホク感が複雑に絡みます。
ボリューム満点で心安らぐ風味です。
チキンカツレツ(キエヴォ・コトゥレタイ)

チキンカツレツ「キエヴォ・コトゥレタイ」
ナイフを入れると、中から溶けたハーブバターがジュワッとあふれてきます。
外の衣はカリカリ、中はジューシーです。ボリューミーな見た目ですが、鶏むね肉を使っているため、意外とさっぱりしています。
肉のロール巻き(スクティナイ)

肉のロール巻き「スクティナイ」
ほろほろの肉から旨味を力強く感じました。どこかスコッチエッグに似た見た目をしています。
ライ麦パン(ジュマ・ドゥオナ)

ライ麦パン「ジュマ・ドゥオナ」
どっしり重くて酸味のあるパンです。バター、チーズ、蜂蜜と合わせて食べられます。
ライ麦で有名なドイツの影響を見てとれるパンです。
トゲトゲとした見た目のケーキ(シャコティス)

トゲトゲとした見た目のケーキ「シャコティス」。リトアニア語で「枝分かれ」を意味します。
バームクーヘンの先祖と言われ、特別な行事の際に欠かせません。
大量の卵を使ったリッチな風味が印象的です。

街中ではこんな風に売られており、観光客の目を惹きつけています。
蜂蜜のケーキ(メダウス・トルタス)

蜂蜜のケーキ「メダウス・トルタス」
蜂蜜入りのスポンジ生地にクリームを挾み、何層にも重ねて作ったケーキです。粉砂糖や砕いたクルミを乗せることもあります。
しっとり甘さ控えめな素朴さが売りで、お祝い事で作るのが多いそうです。
リトアニア料理の素朴さや滋味深い味わいに惹かれた方は、同じバルト三国のラトビア料理にもきっとハマるはず。
東京でラトビア料理を出すお店もご紹介していますので、合わせてチェックしてみてください!
東京でリトアニア料理を食べられるお店3選
- だあしゑんか(四谷三丁目)
- ハン(学芸大学)
- ヒュバ・マトカ(明治神宮前原宿)
リトアニア料理は日本ではあまり知られていません。しかし実は東京にも少数ながらリトアニア料理を楽しめる場所があります。
私も『東京グルメで世界一周 – 世界100ヶ国の料理』という本を通じて、東京にいながら世界各国の料理を体験できる場所をめぐってきました。
その中でもリトアニア料理は特に素朴なのに深い味わいが印象的です。
【夏季限定】ビーツの冷製スープ(だあしゑんか/四谷三丁目)

まろやかな酸味とシャキシャキとしたきゅうりの食感が心地いいです。
さっぱりとした風味で、ビーツが生み出すピンク色も相まって、爽快な気分にさせてくれます。
ビーツは「食べる輸血」とも言われ、栄養価が高いのもポイントです。
だあしゑんか 店舗情報:
- 東京都新宿区舟町5TSI舟町ビルB1F
- 予約可
- 03-5269-6151
- 東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」駅 徒歩3分
- 月・水~金:18:00~24:00
土・日・祝:17:00~23:00 - 火曜 定休
- 現金・カード・PayPay決済
- 公式X
【定期】前菜 /【不定期】食事系パイ(ハン/学芸大学)

名物「前菜盛り合わせ」の中にリトアニア料理「ビーツのサラダ」が含まれています。
ビーツ特有の甘味が際立っていました。
キビナイ(食事系のパイ)は不定期に登場するので、メニューへ入ったときは予約して食べに行きましょう。
公式インスタをチェックしておくと、そうした情報をゲットできます。
ハン(HÅN)店舗情報:
- 東京都目黒区中央町1-19-14
- 予約可
- 03-6826-9314
- 東急東横線「学芸大学」駅 徒歩7分
- 18:00 – 00:00
- 火曜・木曜 定休
- 現金・カード・QR・電子マネー決済
- 公式インスタ
【不定期】 蜂蜜ケーキ(ヒュバ・マトカ/明治神宮前原宿)

素朴な味わいのケーキです。
蜂蜜と層の間に挟まったクリーム!?のほのかな甘みが感じられました。
どこかきな粉の食感に似ており、和菓子を思い起こさせます。日本人の口にも合うこと間違いなしです。
バルトの森を運営される佐々木さんが作り、ヒュバ・マトカ(明治神宮前原宿)で不定期に登場します。
ヒュバ・マトカの公式Xでアナウンスされるので、気になる方は要チェックです。
ヒュバ・マトカ(Hyvaa Matkaa!)店舗情報:
- 東京都渋谷区神宮前5-18-10 エクサスペース
- 03-6802-7833
- 予約不可
- 東京メトロ副都市線「明治神宮前」駅 徒歩5分
- 11:00-18:00
- 月曜・火曜 定休
- 現金・カード・QR・電子マネー決済
- 公式X
ちなみに、リトアニアの隣国ラトビアも同じバルト三国の1つ。
素朴でどこか懐かしい味わいが魅力で、リトアニア料理と共通する部分があります。
東京でラトビア料理を楽しめるお店もご紹介しているので、気になる方はこちらもぜひチェックしてみてください。
【まとめ】リトアニア料理を現地・東京で堪能しよう!

- リトアニア料理に興味が湧き、食べてみたくなります
- 知らない料理に触れることで、ワクワク感や週末の外食で楽しみが増え、日常が豊かになるでしょう
- 料理を通じてリトアニアの文化に親しむことで、親近感が湧き、行ってみたいと思うようになります
最後にここまでの内容を簡単に振り返りましょう!
リトアニア料理 3つの特徴:
- 素朴でボリュームたっぷり
- ジャガイモが主役
- 発酵・保存食品文化
リトアニアの代表的な料理15選:
- シルケス・サロトス (Silkės salotos):ニシンのマリネを使ったサラダ
- シャルティバルシチャイ(Šaltibarščiai):ビーツの冷製スープ
- バロニーナ・スリバ(Baravykų sriuba):キノコのスープ
- キビナイ(Kibinai):肉や野菜を詰めたパイ
- カルドゥヌイ(Koldūnai):ひき肉などを包んだ水餃子
- ケプタス・ヴァルシュケース・スーリス(Keptas varškės sūris):焼いたカッテージチーズ
- ツェペリナイ(Cepelinai):すりおろしたジャガイモでひき肉を包んだ団子料理
- ジマイチュ・ブリナイ(Žemaičių blynai):ジャガイモのコロッケ風パンケーキ
- クゲリス(Kugelis):ジャガイモのグラタン
- バランデーリ(Balandėliai):ロールキャベツ
- キエヴォ・コトゥレタイ(Kijevo kotletai):チキンカツレツ
- スクティナイ(Suktiniai):肉のロール巻き
- ジュマ・ドゥオナ):ライ麦パン
- シャコティス(Šakotis):トゲトゲとした見た目のケーキ
- メダウス・トルタス(Medaus tortas):蜂蜜のケーキ
東京でリトアニア料理を食べられるお店3選:
- だあしゑんか(四谷三丁目):【夏季限定】ビーツの冷製スープ
- ハン(学芸大学):【不定期】食事系パイ / 【定期】前菜
- ヒュバ・マトカ(明治神宮前原宿):【不定期】 蜂蜜ケーキ

リトアニア料理をきっかけに、ほかの国の料理も気になった方は、kindle本『東京グルメで世界一周 – 世界100ヶ国の料理』もぜひチェックしてみてください。
東京にいながら本場の味に出会えるお店を100軒ご紹介しています。