脱北者が伝える、正真正銘の平壌冷麺(ソルヌン/千葉)
こんにちは!オグです。
「千葉の京成稲毛に、本場の平壌冷麺を食べられる店があるらしい」。
そんな噂を聞いて、『ソルヌン』が気になっている方も多いのではないでしょうか。
ただ、都内から行くとなると、電車で1時間近くかかります。
- せっかく行ったのに長時間待たされたらどうしよう
- 行列ってどうやって並ぶの?
- 盛岡冷麺や韓国冷麺と何が違うの?
と、足を運ぶ前に不安になりますよね。
私も初めて行く際は、情報がバラバラで何を信じればいいのかわからず、同じように迷いました。
- 平壌冷麺の実食レポートと、初めてでも迷わないメニューの選び方
- 盛岡冷麺や韓国冷麺との違い
- 記帳制の仕組みと、待ち時間を減らすための到着時刻の目安
- 都内からのアクセスと、実際に使ったルート
- 店主ご夫婦が著書や取材で語っている、お店に込めた想い
- 行列が苦手な方向けに、夜の予約という選択肢
本記事の信頼性:
- 休日だけで年間365軒以上の東京にある海外グルメを開拓
- 海外グルメの専門家としてTV・ラジオ出演・記事執筆
- 70ヶ国以上に渡航し、現地の料理を開拓
- 東京で食べれる世界100ヶ国の料理をまとめたkindle本を出版しています
- 「何時に着いて、どう記帳して、何を頼むか」まで具体的にイメージできるはずです。「遠くからわざわざ食べに行ってよかった」と思えるようになるでしょう
- 千葉にいながら本場の平壌冷麺を味わえ、海外旅行しているような非日常を体験できるでしょう
「ソルヌン(千葉・京成稲毛)」店舗詳細
メニュー
- 昼:冷麺が中心
- 夜:炭火焼肉などの韓国料理
詳しくは食べログをご覧ください。
雰囲気
内観

外観

予約・お問い合わせ
予約
- 昼:不可(記帳制)
- 夜:可
お問い合わせ:043-216-2866
店舗基本情報
ソルヌン(설눈/Sulnoon)
- 千葉県千葉市稲毛区稲毛2-5-27 ちとせビル1F
- 京成線「京成稲毛」駅 徒歩約7~10分
- 11:30~ 14:00、17:00~21:00*
- 火曜・水曜 定休
- 現金払いのみ
- 席数:4人用テーブル4卓、カウンター8席
- 駐車場:店舗前に約3台
- Instagram:@sulnoon_jp
*営業時間・定休日は変更されることがあります。来店前に公式SNSで最新情報を確認してください。
ソルヌン(千葉)の平壌冷麺
平壌冷麺は、朝鮮半島北部の平壌地方で受け継がれてきた郷土料理です。
平壌は現在北朝鮮の首都にあたりますが、冷麺の歴史は現在の南北分断より前にさかのぼります。
そのため、正確には現在の北朝鮮に位置する地域に起源をもち、南北分断後に人々の移動によって韓国にも伝わった料理と捉えるのがよいでしょう。
平壌水冷麺

初めてなら看板メニューの「平壌水冷麺」がオススメです。
平壌水冷麺は牛肉や豚肉の肉出汁に大根の水キムチの汁をあわせた、澄んだ冷たいスープで味わいます。
麺はそば粉主体のため歯切れが良く、灰色がかった見た目が特徴です。
つるんと喉越しがよく、そば粉の香りを感じる細麺が、透き通ったスープに美しく盛られています。
じんわり染み渡る旨みに、スープを飲み干してしまうほど。

最初は「味が薄いかな」と思いました。しかし食べ進めていく、スープのコクが徐々に伝わってきて、その上品な旨みの虜になります。
新鮮なキムチやきゅうりのシャキッと食感やみずみずしいも、さっぱりしながらも奥深いスープによく合います。
一生に一度行けるか分からない国の料理を千葉で食べられる贅沢。東京からコレだけを求めて行きました!
辛いものが苦手な方や、あっさりとした出汁の奥深い旨味を味わいたい方にオススメです。
逆に辛いもの好きなら、甘辛いタレがかかった「平壌ビビン冷麺(¥1,200)」も!
今回はお腹のキャパの関係で食べられなかったので、次回トライしたいと思います。
韓国冷麺・盛岡冷麺との違い
まず、韓国冷麺という表現はさまざまな冷麺を含意したものであり、特定の冷麺を指していません。
お店によって韓国冷麺が意味する冷麺は異なるため、確認が必要です。
北朝鮮には有名な「平壌冷麺」のほかに「咸興(ハムフン)冷麺」もあります。
盛岡冷麺は朝鮮半島の冷麺をもとに日本で独自進化しました。
小麦粉やでんぷんを使った弾力の強い麺と、甘みや酸味を感じるスープが特徴です。
平壌冷麺は、そばの風味と淡いだしを重視するため、麺の食感もスープの方向性も盛岡冷麺とは異なります。
| 項目 | 平壌冷麺 | 咸興(ハムフン)冷麺 | 盛岡冷麺 |
| 発祥地 | 朝鮮半島 北西部・平壌 | 朝鮮半島 北東部・咸興 | 日本 岩手県盛岡市 |
| 麺の主原料 | そば粉 + でんぷん | でんぷん(じゃがいも・さつまいも等) | 小麦粉 + でんぷん(※そば粉不使用) |
| 麺の食感 | 噛み切りやすく、そばの風味が漂う | 極細でゴムのような非常に強い弾力 | 表面がツルツルとしていて力強いコシがある |
| スタイル | 澄んだ冷たいスープの「水冷麺」 | 汁なしで辛いタレを和える「ビビン冷麺」 | 牛骨ベースのこく深いスープ + キムチ |
| 味わい | 淡白で上品、出汁の繊細な旨味 | 甘辛く刺激的でインパクトがある | 牛骨のコクと甘味、キムチの辛み・酸味が融合 |
数量限定!シェアして味わいたい「北朝鮮式のサムゲタン」

「北朝鮮式のサムゲタン(ピョンヤンオンバン)も隠れた名物の1品です。
鶏肉と5種類の漢方を3日間じっくり煮込んで作ったスープに、ご飯と鶏肉、小さなチヂミが入っています。
まろやかな味わいを感じ、身体の内側から優しく包み込んでくれるような印象です。

ほっこり気持ちが落ち着く一品ですので、暑い季節でも食べやすく、逆に寒い季節ではポカポカと身体を温めてくれます。
ランチタイムでも注文できます。
ほかのお客さんは「緑豆チヂミ(¥1,000)」や「キムチ(持ち帰り)¥250」も注文されていました。
報道では、店の手作りキムチの評判が良く、ヨンヒさんはキムチ工場を立ち上げてスーパーに卸すことを「1番の夢」と語っていると紹介されています。
昼の記帳制の仕組みと、待ち時間を減らすための到着時刻の目安
記帳の流れ
ランチは、予約ではなく記帳制です。流れはとてもシンプルです。
- お店に着いたら、入口のドアを開けます
- ドアを開けたところに置いてある紙に、名前と人数を書きます
- 書き終わったら、外(お店の前)で順番を待ちます
- 順番が来ると、店員さんが外に出てきて名前を呼んでくれます
行列に並ぶのではなく、先に名前を書いておく仕組みです。到着したら、まず記帳するのを忘れないようにしましょう。
名前を呼ばれたときに聞き逃さないよう、お店の前から離れすぎないのがオススメです。
実際の到着時刻と待ち時間
私が訪れたのは、2026年8月末の日曜日です。
- 到着時刻:11:45
- 到着時の待ち:4組ほど
- 12時ごろの待ち:8〜10組ほど(家族連れも含む)
- 待ち時間:約30分
11:45の時点では4組ほどでしたが、12時が近づくにつれて一気に人が増えました。
お昼どきを少しでも避けて、12時より前に到着して記帳しておくのがオススメです。
待ち時間は30分ほどでした。お昼は冷麺やおかずが中心で、料理が出てくるのも早いため、回転は良いと思います。
行列店と聞いて身構えていましたが、何時間も待つことはありませんでした。
ただし、これはあくまで私が訪れた日の状況です。
ネットの情報では、週末を中心に多くの客が訪れ、長いときには1時間半ほど待つこともある人気店だと紹介されています。
テレビなどで紹介された直後や大型連休などは、さらに混み合う可能性があるので、時間に余裕をもって出かけましょう。
待っている間の過ごし方と注意点

待っている間は、お店の前で立って待つことになります。座れる場所はありません。
また、お店の前や周辺には、雨や日差しをしのげる場所も見当たりませんでした。
私が行った8月末の日曜日は、暑さはそれほど気になりませんでしたが、暑い日や雨の日は、日傘や雨傘、飲み物などを用意しておくと安心です。
小さなお子さん連れや、長時間立っているのがつらい方は、あらかじめ心づもりをしておきましょう。
都内からのアクセス
私が実際に使ったルート
私は、都内の自宅最寄駅から日暮里へ行き、そこから京成線を使って向かいました。
所要時間は1時間ほどです。
- 日暮里駅から京成線に乗車
- 京成津田沼駅で、京成稲毛方面の電車に乗り換え
- 京成稲毛駅で下車
京成津田沼駅では路線が分かれるので、乗り換えの際は電車の行き先表示を確認しておくと安心です。
京成稲毛駅からお店までの道順
京成稲毛駅からお店までは、歩いて10分弱です。
- 出口2を出たら、左へ進みます
- そのまま道なりに歩くと、大通りに出ます
- 大通りを右へ曲がると、すぐにお店があります
大通りに出たとき、道路を挟んだ向かい側に自動車の販売店が見えたら、道順は合っています。曲がる場所が少なく、迷いにくい道順です。
ほかの駅から行く場合
JR線を使う方は、JR総武線の稲毛駅や、JR京葉線の稲毛海岸駅からも、それぞれ歩いて15分ほどで行けるようです。
東京駅や秋葉原方面から来る方は、こちらのほうが便利な場合もあります。
ただし、私はこのルートを使っていないので、乗り換え案内アプリで所要時間を比べてみてください。
車で行く場合
お店の駐車場は台数が少なく、昼どきは埋まっていることが多いようです。周辺のコインパーキングの利用も考えておくと安心ですよ。
店主ご夫婦の想い

平壌育ちの店主が伝えたい「今の平壌冷麺」
『ソルヌン』を営むのは、北朝鮮出身の文蓮姫(ムン・ヨンヒ)さんと、夫の勝又成さん。
店名の『ソルヌン』は朝鮮語で「正月の雪」という意味で、北朝鮮では縁起がいいものとされているそうです。
ヨンヒさんは料理人の家系に育ちました。祖母は北朝鮮の海州で食堂を営み、母は平壌の高級ホテルで冷麺を作っていた経験があり、ヨンヒさんはその味を母から教わったといいます。
2015年に脱北して韓国へ渡ったあと、2019年にはソウルで母と平壌冷麺の店を開きました。
その後、ソウルで出会った勝又さんと結婚し、夫の故郷である日本で2024年3月に開いたのが、ソルヌンの日本1号店です。
ヨンヒさんがこだわるのは、韓国で広まった平壌冷麺ではなく、「今の北朝鮮で食べられている味」です。
韓国の平壌冷麺店の多くは、朝鮮戦争のころに南へ移った人々が開いたもので、長い年月の中で味が変化してきました。
ヨンヒさんは、同じ平壌冷麺でも、北朝鮮の味と今の韓国の味は別物だと語っています。
スープは牛骨や豚肉、鶏ガラを煮込み、化学調味料を使わずに丁寧にあくを取って仕上げているそうです。
ヨンヒさんの半生は、著書『愛の平壌冷麺 脱北起業家は世界をつなぐ』(徳間書店)に詳しく書かれています。
お店に行く前に読んでおくと、一杯の冷麺がより味わい深く感じられるはずです。
澄んだスープを一口飲んだとき、「化学調味料を使わない」というこだわりが納得できる、優しい味わいでした。
行列が苦手なら夜の予約という選択肢も
夜は予約して行ける
昼は記帳制で予約ができませんが、夜は予約ができます。
「せっかく遠くから行くのに、並ぶのは避けたい」という方は、夜に予約して訪れるのも1つの方法です。
夜は昼と違い、冷麺だけでなく、炭火で焼くデジカルビ(豚カルビ)などの韓国料理も楽しめます。
口コミでは、焼肉と一緒に楽しんだあと、最後に平壌冷麺で締めたという声もあります。
夜に行くときの注意点
予約は早めに
夜も人気があり、希望の時間が埋まっていることがあるようです。
口コミには、19時の予約がいっぱいで17時に変更し、開店と同時に満席になったという声もあります。
行く日が決まったら、早めに電話で予約しておきましょう。
最新の営業時間は、変更される可能性があります。
お店の電話(043-216-2866)や公式Instagram(@sulnoon_jp)で確認してください。
帰りの時間も考えておく
都内から行く場合、稲毛からの帰りも1時間ほどかかります。
食事を楽しんだあとの帰りの時間も、あらかじめ計算しておくと安心です。
私は昼に訪れたため、夜のメニューの感想はお伝えできません。
夜のメニューの詳細は、食べログなどで確認してみてください。
【まとめ】「ソルヌン(千葉)」で、本場の平壌冷麺を食べましょう!

- 「何時に着いて、どう記帳して、何を頼むか」まで具体的にイメージできるはずです。「遠くからわざわざ食べに行ってよかった」と思えるようになるでしょう
- 千葉にいながら本場の平壌冷麺を味わえ、海外旅行しているような非日常を体験できるでしょう
最後にここまでの内容を簡単に振り返ります。
ソルヌンは、都内から1時間かけても行きたい「本場の平壌冷麺」の店
千葉・京成稲毛の「ソルヌン」は、平壌で育った店主のヨンヒさんが、今の北朝鮮で食べられている味を伝えるお店です。
化学調味料を使わずに仕上げた澄んだスープと、そば粉の香る細麺の平壌水冷麺は、最初はあっさりと感じても、食べ進めるほど上品な旨みに引き込まれる一杯でした。
最後に、初めて行く方に向けて、この記事のポイントをおさらいします。
- 行くなら昼がおすすめ:昼は記帳制。入口の紙に名前と人数を書いて、お店の前で待ちます
- 12時前の到着を目安に:私が行った日曜日は、11:45到着で待ち時間は約30分でした
- 待つ場所に屋根や椅子はない:雨の日や暑い日は、傘や飲み物の用意を
- 初めてなら平壌水冷麺:辛いものが好きなら平壌ビビン冷麺も
- 2人以上なら北朝鮮式サムゲタンをシェア:昼でも注文できます
- 支払いは現金のみ:お持ち帰りのキムチもあります
- 並びたくないなら夜の予約を:夜は予約ができ、炭火焼肉なども楽しめます
営業時間や定休日は変わることがあるので、出かける前にお店の公式Instagram(@sulnoon_jp)で最新情報を確認してください。
一生に一度食べられるかわからない国の料理を、東京から1時間ほどの千葉で味わえる。
そんな贅沢な一日を、ぜひソルヌンで過ごしてみてください。


