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アジア
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アフガニスタン料理「プラウ」作り方・東京で食べる方法

カブール風プラオ
おぐおぐ
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こんにちは!オグです。

アフガニスタン料理「プラウ(カブール風プラオ / カブリ・プラオ)」について、次の疑問に答えます。

  • 作り方・レシピを知りたい。
  • 料理のルーツや文化的な位置付けなど、背景にも興味がある
  • 都内で食べられるお店があればいいな〜

せっかく作るなら自宅で本場の味を再現したいですよね。料理もその背景などを知って食べると、一層楽しめますし。

おぐ
おぐ
そんな方に向けて本記事では、次の内容をご紹介します!
  • 起源と歴史
  • 文化的・社会的な位置付け
  • 作り方
  • 東京でカブール風プラオを食べられる店『シディークパレス (赤羽橋)』

本記事の信頼性

  • 休日だけで年間365軒以上の東京にある海外グルメを開拓
  • 海外グルメの専門家としてTV・ラジオ出演・記事執筆
  • 70ヶ国以上に渡航し、現地の料理を開拓
  • 東京で食べれる世界100ヶ国の料理をまとめたkindle本を出版しています
この記事を読むと、
  • 本場の味を自宅で再現でき、家族や友人に振る舞えば喜ばれるでしょう
  • 東京にいながらアフガニスタン料理を食べられ、世界が広がるとともに非日常体験ができるでしょう

アフガニスタンを代表する炊き込みご飯「プラウ」

カブール風プラオ

「プラウ」とはカブール風プラオ(カブリ・プラオ)と呼ばれ、アフガニスタンを代表する炊き込みご飯(ポロウ)の一種です。

その起源・歴史、作り方、東京で食べられるお店をご紹介します!

起源と歴史

アフガニスタン

カブール風プラオの起源は、アフガニスタン北部(ウズベキスタン国境付近)とされています。名称からカブール発祥と誤解しやすいのでご注意ください。一説にはティムール朝時代のトルコ系兵士らが、「野菜と肉を一度に食べられる料理」を考案したのが始まりとも言われています。

プラオ(ポロウ)のルーツは、紀元前5世紀頃のアケメネス朝ペルシャとの説が有力です。当時、米に肉や香辛料を加えて煮るという基本的な調理法が既に存在しました。有名な医学者・哲学者であるイブン・シーナー(アヴィセンナ/Avicenna)は、10世紀ごろにポロウの詳細なレシピと作り方を記したことで知られ、「現代のピラフの父」とも称されています。

その後ペルシャから、中東、中央アジア、インドさらにはヨーロッパに至るまで、交易・征服・文化交流によって広まっていきました。中国や地中海地方にもその姿を変えつつ伝播し、各地域で独自の発展を遂げます。近年の研究でも、カブール風ポロウは中央アジア全域に類似の炊き込み飯が広がる中で、特にアフガニスタンで洗練されたものとされます。

文化的・社会的な位置付け

カブール風プラオはアフガニスタンで民族・地域を越えて愛されています。

豪華に仕立てたカブール風プラオは「祝祭の花形」。結婚式やイード(イスラム教の祝祭)、家族の集まりなど大切な場面で振る舞われ、祝いの象徴となります。盛り付けの美しさや味にこだわることで、もてなしの心や手間を惜しまない歓待を示すのです。

また、一説には未婚女性が花嫁・花婿としての資質を試される場面で、カブール風プラオを上手に炊けるかどうかが重要視されたとも言われます。

このように、カブール風プラオはアフガン人の食文化に深く根ざし、特別な意味を持つ料理となっています。

レシピ・作り方

カブール風プラオ

調理法は古くから伝わる層別炊き(肉を底に、米を上に重ねて蒸し上げる方式)を基本とし、水分を吸わせる「ソフ法」が伝統的です。

自宅で作る際に参考になるレシピはこちらです。世界各国・300地域を網羅した家庭料理、伝統料理を紹介している「世界の郷土料理事典」の著者が作り方を載せてくれています。

主に使われる具材・調味料
  • 米:長粒種のバスマティ米
  • 肉:ラム肉(羊肉)やマトン
  • 野菜・果実:人参、干しブドウ(レーズン)、玉ねぎ
  • スパイス:カルダモン(緑・黒)、クミン、ターメリック(ウコン)。場合によっては、シナモン、クローブ、黒胡椒、ローリエなども。
  • 付加的素材:アーモンドやピスタチオ、ターメリックやサフラン、砂糖を焦がしたカラメルソース

骨付き肉を玉ねぎとともに圧力鍋で長時間煮込んで肉を柔らかくほぐし、その煮汁でバスマティ米を炊き上げます。

アフガニスタンは標高が高く、沸点が下がるために通常の鍋では十分な温度に達せず、肉が柔らかく煮えにくいため、肉を圧力鍋で処理することが必須です。

同時に別鍋で薄切り人参とレーズンを砂糖とともに炒め、甘みとコクを引き出します。炊き上がったご飯には下ごしらえした肉を混ぜたり、あるいは皿の中央に肉を盛って周りに米を配したりします。

別鍋で炒めた人参・レーズンを最後にご飯に混ぜ込んだり上に載せたりして仕上げます。

付け合わせには刻んだ生野菜のサラダやニンニク入りヨーグルトが供されることが多いです。

【東京】カブール風プラオを食べられる店『シディークパレス (赤羽橋)』

カブール風プラオ

豪快な骨付きラム肉がライスの上に乗っています。料理を運んでくる途中、周りのお客さんが振り返ってみるほどです。

時間をかけて煮込まれたラム肉は、身の隅々まで味が行き渡り、しっとり柔らかい食感です。魚の身のようにほろっとほぐれます。ニンジンやドライフルーツの甘さを肉からも感じ、心地いい風味です。

ライスは長粒バスマティ米を使い、粒立ちを保ったまま、しっかりとした食感を残しつつも、ふっくらと軽やか。

カブール風プラオ

スパイスの深く複雑な香りがライスに染み込んでいます。肉の旨味や野菜・ドライフルーツの甘味と絶妙に調和していました。

リッチな風味のビリヤニと異なり、さっぱりとして食べやすいので、暑い時期や脂っこいのが苦手な方でも食べていただけると思います。

カブール風プラオは売り切れることもあるので、予約もしくは来店前の確認がオススメです。調理に時間がかかるため、一度売り切れると、作るまでに数時間かかる場合もあるからです。

東京グルメで世界一周

今回ご紹介した『シディークパレス』のほかにも、都内には知られざるアフガニスタン料理の専門店があります。

その情報を含めたのが、私のKindle本『東京グルメで世界一周 – 世界100ヵ国の料理』です。アマゾンの読み放題会員なら無料で読めますし、初めての方は30日間の無料キャンペーン中。アフガニスタン料理をもっと食べてみたい方は、ぜひチェックしてみてください。

店舗詳細

メニュー

パキスタン・インド料理が中心ですが、一部アラブ料理があります

メニュー
メニュー
メニュー
メニュー

実は、赤羽橋の『シディークパレス』のように、表向きはパキスタン料理店でも、8“プラオ”がこっそりメニューに載っているお店があります。

メルマガ

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雰囲気
内観

広々とした店内で、家族連れなど大人数でも対応可能です。

外観

東京タワーのビル2Fと立地も最高ですね。

店舗基本情報
  • 東京都港区芝公園4-2-8 東京タワーフットタウン 2F
  • 予約可
  • 03-6403-1808
  • 都営大江戸線「赤羽橋」駅 赤羽橋口 徒歩5分
  • 11:00 – 21:30
    *ランチ (月~金):11:00~15:00
  • 無休
  • 現金決済のみ
  • 公式HP

【まとめ】東京でアフガニスタン料理「プラウ」を食べよう!

この記事を読むと、
  • 本場の味を自宅で再現でき、家族や友人に振る舞えば喜ばれるでしょう
  • 東京にいながらアフガニスタン料理を食べられ、世界が広がるとともに非日常体験ができるでしょう

アフガニスタンを代表する炊き込みご飯「プラウ」

起源と歴史

カブール風プラオは、実際にはアフガニスタン北部のウズベキスタン国境付近が起源で、ティムール朝時代のトルコ系兵士が「野菜と肉を一度に食べられる料理」として考案したとされています。

プラオ全体のルーツは紀元前5世紀のアケメネス朝ペルシャまで遡り、米に肉や香辛料を加えて煮る基本的な調理法が既に存在していました。10世紀の医学者イブン・シーナーが詳細なレシピを記録し、「現代のピラフの父」と呼ばれています。

その後、ペルシャから交易・征服・文化交流を通じて中東、中央アジア、インド、ヨーロッパへと広まり、中国や地中海地方にも伝播して各地域で独自の発展を遂げました。カブール風ポロウは、中央アジア全域に広がる炊き込み飯の中でも、特にアフガニスタンで洗練されたものとされています。

文化的・社会的な位置付け

カブール風プラオは、アフガニスタンで民族・地域を問わず愛される料理で、特別な文化的意味をもっています。

結婚式やイード、家族の集まりなどの重要な祝祭で振る舞われる「祝祭の花形」として位置づけられており、美しい盛り付けと味へのこだわりを通じて、もてなしの心と歓待の気持ちを表現します。

また、未婚女性が花嫁・花婿としての資質を測られる際に、カブール風プラオを上手に作れるかどうかが重要な評価基準とされていたという説もあります。

このように、カブール風プラオはアフガニスタンの食文化に深く根ざした、単なる料理を超えた特別な存在となっています。

作り方・レシピ

自宅で作る際に参考になるレシピはこちらです。世界各国・300地域を網羅した家庭料理、伝統料理を紹介している「世界の郷土料理事典」の著者が作り方を載せてくれています。

東京でアフガニスタン料理「プラウ」を食べられるお店

シディークパレス (赤羽橋)』

注意:なくなることがあるので、予約もしくは来店前の確認をオススメします

東京グルメで世界一周

プラウはアフガニスタンの文化やお祝い事に欠かせない料理。家庭で作るのも楽しいですが、やはり本場の味を体験できるレストランに足を運ぶのは格別です。

都内のアフガニスタン料理店を詳しく知りたい方は、Kindle本『東京グルメで世界一周 – 世界100ヵ国の料理』をご覧ください。Amazon読み放題なら無料、初回の方は30日間無料キャンペーンもありますので、この機会にぜひどうぞ。

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