南アフリカの揚げパン・フェトクック|ROAD HOUSE-東青梅
こんにちは!オグです。
南アフリカの揚げパン「フェトクック」について、次の疑問に答えます。
- どんな食べ物なんだろう
- 旅行記やテレビで名前を見かけて気になっているものの、写真だけでは味の想像がつない
- 南アフリカ旅行で食べた揚げパンの味が忘れられず、帰国後に「日本でもう一度食べられないかな」と探している
実際に調べてみると、フェトクックを扱うお店は日本ではほとんど見つかりません。
「一度でいいから本物を食べてみたい」「あの味にもう一度会いたい」という気持ちだけが残ってしまうと思います。
レシピを見て自分で作ろうにも、本場の味を知らなければ正解が分からず、なかなか手が出ないものです。
- フェトクックの特徴
- 南アフリカ出身のご主人と日本人の奥さまが作る、本場のフェトクックを日本にいながら味わえる、キッチンカー「ROAD HOUSE(東青梅・成木)」のアクセスや営業時間、メニューなど詳細情報
- 本場の定番「トラディショナル」と甘じょっぱい「ジャム・チーズ」の2種類のフェトクック
- 南アフリカのジャーキー「ビルトン」や、南アフリカ生まれのルイボスティー
本記事の信頼性:
- 休日だけで年間365軒以上の東京にある海外グルメを開拓
- 海外グルメの専門家としてTV・ラジオ出演・記事執筆
- 70ヶ国以上に渡航し、現地の料理を開拓
- 東京で食べれる世界100ヶ国の料理をまとめたkindle本を出版しています
- フェトクックがどんな食べ物なのかがはっきり分かり、週末のお出かけついでに「気になっていたあの味」を確かめに行けるようになります
- 初めての方は新しい味との出会いを、旅の思い出がある方は懐かしい現地の空気を、一口目から感じられるでしょう
この記事の内容は、ラジオ(ポッドキャスト)でも配信しています。
通勤中や家事をしながらでも、耳だけで南アフリカ料理の世界を知ることができますよ。文字を追う時間がない方は、こちらからどうぞ。
フェトクックとは?南アフリカで愛される揚げパン

フェトクックは、南アフリカで古くから親しまれている揚げパンです。
家庭で手作りされるのはもちろん、街の屋台でも売られており、南アフリカの人にとっては「ほっとする味」として定着しています。
まずは名前の由来や味、現地での食べ方から見ていきましょう。
名前の意味と呼び方(vetkoek/ファットケーキ)
フェトクックは、アルファベットで「vetkoek」と書きます。
アフリカーンス語で「vet」は「脂」、「koek」は「ケーキ」を指し、直訳すると「脂のケーキ」です。
英語でもそのまま「fat cake(ファットケーキ)」と呼ばれ、油で揚げる調理法が名前の由来とされています。
起源には諸説あります。
よく知られているのは、1830年代に南アフリカの内陸部へ移住したオランダ系入植者が、長旅に持ち運べる日持ちのよい食べ物として生み出したという説です。
さらにさかのぼると、オランダの揚げ菓子「オリーボーレン」がルーツで、奴隷や交易商人を通じて南アフリカに伝わったとも言われています。
味と食感は?ドーナツや日本の揚げパンとの違い
見た目は穴のないドーナツのような形で、イーストを使った生地で作るのが基本です。
材料は小麦粉、塩、砂糖、イーストの4つが中心で、とてもシンプルに作れます。
おいしいフェトクックの条件は、外側がきつね色でカリッと、中はふんわり温かいことです。
軽さがありながらも具を挟めるだけのしっかりした生地で、押すと元の形に戻るくらいの弾力があるのが理想とされています。
ドーナツとの一番の違いは、甘さでしょう。
ドーナツが「お菓子」なのに対し、フェトクックの生地は砂糖が控えめで、どちらかというと「揚げたパン」に近い味わいです。
そのため、甘いトッピングにもしょっぱい具にもよく合います。
日本の揚げパンといえば、給食でおなじみの、コッペパンを揚げて砂糖をまぶしたものを思い浮かべる方が多いでしょう。
一方でフェトクックは生地を丸めてそのまま揚げるため、よりもっちりとした食べごたえがあります。
南アフリカではどうやって食べられている?
南アフリカでは、フェトクックに具を挟む食べ方がよく見られます。
しょっぱい系の代表は、カレー風味のひき肉を詰めるスタイルです。
ほかにもソーセージに似た加工肉やチーズなど、好みに合わせてさまざまな具が使われます。
甘い系では、バターとアプリコットジャム、シロップ、イチジクのジャム、ハチミツなどが人気です。
甘い・しょっぱいの両方を楽しめるのがフェトクックの魅力と言えるでしょう。
食べる場面もさまざまです。
屋台で気軽に買えるほか、「パッドコス」と呼ばれるドライブ中の軽食としても重宝されています。
朝食やおやつ、軽い食事まで、日常のさまざまな場面に登場するフェトクックは、まさに南アフリカのソウルフードと呼べる存在でしょう。
本場の味が楽しめるキッチンカー「ROAD HOUSE(東青梅・成木)」
ここからは、日本で本場のフェトクックが味わえるキッチンカー「ROAD HOUSE(ロードハウス)」を紹介します。
2026年5月に東京都青梅市の成木エリアにオープンした、屋台風のお店です。
東京でも非常に珍しい南アフリカ料理が食べられるとあって、地元の情報サイトやケーブルテレビでも取り上げられました。
ROAD HOUSEの特徴

「ROAD HOUSE」一番の魅力は、南アフリカ出身の作り手による本場の味にあります。
お店はご夫婦を中心に切り盛りされており、ご主人は南アフリカの方です。
奥さまも旦那さまのお母さんからフェトクックの作り方を習い、今では奥さまが作ることが多いのだとか。
元々この場所に土地を所有しており、店先をツーリングに行く人や車両が通ることから、その人たちに何か提供できないかと思ったのが、開店のきっかけだったといいます。
キッチンカーには南アフリカの国旗が掲げられ、旅の思い出がある方なら、見ただけで懐かしい気持ちになるかもしれません。
看板メニューはもちろん、自家製の揚げパンを使ったフェトクックです。
ハンバーガーのようでいて、日本のカレーパンやピロシキとも違う、ここでしか出会えない味だという声もあります。

さらに、南アフリカだけでなく南半球の国々のグルメもそろっているのが面白いところです。
たとえばニュージーランドのアイス「ホーキーポーキー」
日本人の奥さまがニュージーランドに留学されていた際に出会い、美味しいと感じたことから、お店でも提供しています。

イートインスペースがあるのでその場で熱々を味わえますし、テイクアウトにも対応しています。
明るい奥さま・スタッフの方との会話や、ラグビー中継で盛り上がる温かい雰囲気も、このお店ならではの魅力でしょう。
私が行った際は雨の日にも関わらず、常連のお客さまで賑わっておりました。
都心ではあまり見かけない、ゆったりとした時間の流れと地元の人たちとの温かい交流を肌で感じられる空間です。
営業日時・場所
ROAD HOUSE(ロードハウス)
- 東京都青梅市成木4-636-8
- 土・日・祝日 10:00~15:00
- 月曜 〜 金曜 定休
- 現金払いのみ(*近くにATMがないので注意)
- 駐車場あり
- 公式Instagram(@road_house_ome)
天候などによって営業日や時間が変わる可能性もあります。
お出かけ前には、公式Instagramで最新の営業情報を確認しておくと安心です。
要注意!アクセス | 電車+バス
電車とバスで向かう場合は、JR青梅線「東青梅」駅が起点となります。
バスは1時間に1本しかないため、お出かけの際はバスの時間をGoogle Mapで確認してから行ってください。
バスを乗り過ごすと、かなりの時間待つことになりますので・・・
それでは行き方をご説明します。
まず、「東青梅」駅 南口を出てください。

駅を背にして下り、最初の交差点を左に曲がります。道なりに進むと、バス停が見えます。

都営バス「梅74」黒沢方面行きに乗ってください(約15分ほど、乗り換えなし)。

「成木市民センター前」で下車します。

バス停からお店までは歩いて2分ほどです。
ちなみに帰りはお店の前からバスに乗れます。
というのも、フリー乗車区間になっており、その区間はバス停でなくても乗り降りが可能なのです。
海外ではよく見かけるフリー乗車ですが、日本しかも東京でフリー乗車を体験できるとは思ってもみませんでした。
お店の前でバスが来たら、手を挙げましょう。不安な方はお店の方にお願いすれば大丈夫です。

とはいえ、「青梅まではなかなか足を運べない」「平日にもアフリカ料理を楽しみたい」という方もいるでしょう。
実は東京都内には、フェトクック以外にも本場の味に出会えるアフリカ料理のお店が点在しています。ただ、情報がまとまっている場所は少なく、一軒ずつ探すのは意外と大変です。
そんな方のために、東京で出会えるアフリカ料理を1冊にまとめたKindle本『東京グルメで世界一周』を書きました。
100ヶ国の料理を、味やお店の特徴とともに紹介しています。
ページをめくるうちに「次の休みはどの国の料理を食べに行こう」と、週末の予定を立てるのが楽しくなるはずです。
フェトクックで南アフリカの味にハマった方は、次のアフリカ料理探しのお供に、ぜひ手に取ってみてください。
ROAD HOUSEで味わう南アフリカ料理・ドリンク

続いて、「ROAD HOUSE」で味わった、フェトクックを始めとする南アフリカ料理とドリンクの感想をお伝えします。
「フェトクック」トラディショナル|まずはこれ!本場の定番スタイル

初めてフェトクックを食べる方に、まずオススメしたいのがこの「トラディショナル」です。
迷ったら、伝統的な定番から攻めてみましょう。
南アフリカでもカレー風味のひき肉を挟むのは定番の食べ方なので、まさに本場のスタイルを味わえる一品となっています。
生地はふんわりとしながらも、ぐいっと伸びのある食感です。
日本の揚げパンよりも、しっかりとした食べ応えがあります。
驚いたのは、中身の具材の多さでした。
パン自体は軽いのに、具が入ったフェトクックは手に持つとずっしり重く感じます。
鶏ひき肉にグリーンピース、ニンジン、コーンと具だくさんで、見た目以上のボリュームです。
ドライカレーのようなスパイスの香りがありつつもまろやかな風味なので、意外とぺろりと食べられてしまいます。
素朴な味わいで、「ソウルフード」という言葉がぴったりの料理だと感じました。
「フェトクック」ジャム・チーズ|甘じょっぱさがクセになる

アプリコット(杏)ジャムのフルーティーな甘みと、チーズの濃厚さが合わさった、背徳感抜群のフェトクックです。
アプリコットジャムは南アフリカでもフェトクックに合わせる定番とされているので、こちらも本場らしい味わいと言えるでしょう。
揚げたてのパンの熱でジャムとチーズがとろりと溶け、甘じょっぱさがいっそう引き立ちます。
「カロリーが高いんだよな」と思いつつも、食べる手が止まりません。
子どもも大好きな味だろうなと、想像が膨らみます。朝食やおやつにもぴったりでしょう。
食欲に自信がある方は、「トラディショナル」と「ジャム・チーズ」の2つを頼んで、しょっぱい系と甘い系を食べ比べてみるのもおすすめです。
ビルトン|南アフリカのジャーキー

フェトクックと並んで、ぜひ味わってほしい南アフリカ名物があります。
それが、南アフリカのジャーキー「ビルトン」です。
塩や酢、コリアンダーなどのスパイスで味付けし、熱を加えずにじっくり乾燥させて作られます。
南アフリカでは日常の食文化に深く根付いており、おやつやお酒のおつまみなど、さまざまな場面に登場します。
食べてみると、コリコリとした食感と適度な塩気がクセになり、個人的には日本のスルメイカを思い出しました。
噛むほどにお肉のうま味がじわっと広がり、コリアンダーのさわやかな香りが後から追いかけてきます。
見た目はビーフジャーキーにそっくりでも、実は別物です。
一般的なビーフジャーキーは燻製したり、甘めの味付けをしたりすることが多いのに対し、ビルトンは基本的に燻製せず、砂糖もほとんど使いません。
そのため甘さは控えめで、お肉本来の味と、酢によるほのかな酸味が感じられる仕上がりになっています。
ビールとの相性も抜群なので、車以外で訪れた方はお酒と一緒に楽しむのもいいでしょう。
実は南アフリカ生まれ!ルイボスティー

セブン-イレブンなどのコンビニでもおなじみの「ルイボスティー」は、実は南アフリカ生まれの飲み物です。
初めて知ったときは驚きました。実際にコンビニで売られているルイボスティーの表示を確認してみると、「南アフリカ」の文字が書かれています。
ルイボスは、ケープタウンから北へ約200kmのセダーバーグ山脈周辺でしか育たない植物です。
日本は南アフリカ産ルイボスの主な輸出先の1つなので、身近な存在になっているのも納得でしょう。
ルイボスティーはカフェインを含まず、渋みのもとになるタンニンも少なめです。
すっきりとクセのない味わいなので、スパイシーなフェトクックや甘いジャム・チーズを食べた後に飲むと、口の中をさっぱりと潤してくれます。
ぜひフェトクックと一緒に注文してみてください。
なお、南アフリカのお酒を楽しみたい方は、アマルーラ(果実酒)がオススメです。
現地ではマルーラという果実の実を動物(象やキリンなど)が食べ、アルコールで酔っている姿が見られるらしいです!
【まとめ】週末は「ROAD HOUSE(東青梅・成木)」で南アフリカの味を体験しましょう!

- フェトクックがどんな食べ物なのかがはっきり分かり、週末のお出かけついでに「気になっていたあの味」を確かめに行けるようになります
- 初めての方は新しい味との出会いを、旅の思い出がある方は懐かしい現地の空気を、一口目から感じられるでしょう
最後にここまでの内容を簡単に振り返りましょう!
フェトクックは、外はカリッと、中はふんわりもっちりとした南アフリカの揚げパンです。
甘いトッピングにもしょっぱい具にも合う懐の深さがあり、現地では屋台の軽食から朝食まで、暮らしのさまざまな場面で愛されています。
日本ではなかなか出会えない料理ですが、青梅市・成木のキッチンカー「ROAD HOUSE」なら、南アフリカ出身の作り手による本場の味を楽しめるのが魅力です。
初めての方は定番の「トラディショナル」から、甘いもの好きの方は「ジャム・チーズ」から試してみてください。
乾燥肉の「ビルトン」や南アフリカ生まれのルイボスティーと合わせれば、ちょっとした南アフリカ旅行気分を味わえるでしょう。
営業は土日祝の10時〜15時なので、週末のドライブやハイキングの予定に組み込んでみるのもオススメです。
くれぐれもバスの時間にはご注意を!1時間に1本ですので。

フェトクックをきっかけにアフリカ料理に興味がわいたら、次は都内のアフリカ料理店めぐりに出かけてみませんか。
Kindle本『東京グルメで世界一周』では、東京で出会えるさまざまな国のアフリカ料理を紹介しています。
週末の新しい楽しみを見つけるガイドとして、ぜひ役立ててください。


